今回は全国で550施設以上展開し、東証スタンダード上場企業である株式会社ケア21の人事・採用を担当されている佐渡さんにインタビューさせて頂きました。
9つの経営理念に沿った経営をされている中で、特に人事制度やキャリアアップのための施策についてお伺いしました。
老若男女問わず、誰にでもチャンスを
ケア21さんが人材マネジメントとして大切にしていることを教えて頂けますか?
佐渡さん(以下敬称略):まずケア21としては、どんな方にでもチャンスをっていうのは大前提としてあるんです。無資格未経験の方も、老若男女問わずに、本当にどんな方でもチャンスをと考えています。
ただ、長く働いてれば上に上がれるとかではなくて、「チャレンジしたいです」っていう気持ちがある方に対して、それを後押しする制度としてチャレンジキャリア制度を設けています。
チャレンジキャリア制度では、試験に合格していく等で、役職についたりせずに給与を上げていくことも出来るとお伺いしたのですが、これは本当でしょうか?
佐渡:はい、そうなんです。そもそも、上の目指し方って人それぞれだと思うんですよ。職位を上げていきたいという方もいれば、「今の介護職で私はエキスパートを目指す」っていう方もいらっしゃると思っています。
そこにチャレンジキャリア制度があるので、一般の介護職員でもそのチャレンジキャリアのラインが上がっていけば給与も上がっていく仕組みになっています。
すごいですねー。この形ですと、多くの方にチャンスがある感じがしますね!
佐渡:私もすごく良い制度だと思います(笑)
チャンスが多いというか、例えば子育てもあって主任とかマネージャーになりづらい一般職の方でも、もうお金の話になりますけど給与アップのチャンスがあります。
また、人によってはどうしても役職つくという形の責任はなかなか負いづらいけど、でも自分のスキルを磨きたいという方もいらっしゃるので、そういった方々にはすごくいい制度だなと、私も本当に素晴らしいなと思っています。
ちなみにこれって外部に出して大丈夫でしょうか?他社にマネされてしまう気もするのですが・・・。
佐渡:大丈夫です(笑)
私達は2035年にトップ企業を目指しているんですが、それは売上だけがトップという意味ではなくて、福利厚生ですとか、こういった営業形態や自分たちのスタイルが同業他社にマネサれるような会社を目指しているんです。
ですので、むしろどんどん外部に打ち出していきたいと思っています!
無料で受けられる研修は600種類以上
スタッフの方から「とにかく研修が手厚い」と聞いていたのですが、実際のところはいかがでしょうか?
佐渡:そうですね、研修の種類は600種類以上あると思います。
600種類?!すごい数ですね!
佐渡:はい(笑)
先ほどのお話とちょっと似ているんですけど、どんな方でも人は成長し続けられるっていうのが基本にあります。
研修を全部受けてくれっていうのは無理なんですけど、人によって得手不得手があるので、自分の良いところや得意なところを伸ばしたり、逆に苦手なところを研修で伸ばすっていうのに対応したいと思っています。
ですので、600種類以上設けてどんな人でも成長するチャンスを提供できるようにと思っています。
こういった研修は現場の方向けのみなのでしょうか?
佐渡:いえ、本社専用の研修もあったりするんですよ。もちろん現場の方もそうですし、本社勤務の方もやっぱりレベルアップやスキルアップするような研修が準備されています。
全然違う意見が飛び交っている。それがケア21の良いところだと思う。
例えば懇親会のような、人間関係のもつれや、孤独感が原因で辞めてしまう人が少なくなるような取り組みは会社として行っていますか?
佐渡:そうですね、会社からというより、個別の部署ごとによるものが結構多かったりします。
先ほどもお伝えした通り、部署によってそれぞれの色がすごく違うんですよ。なので、会社としてこれをやりなさい、この動きは絶対やりなさいっていうのはあんまりなかったりします。
もちろん会社の数値目標とかもちろんありますけども、ただ人の育て方なんかは特に土地柄とかもあると思うんですよね。
たしかにそうですね。
ですので、そこは事業部や、エリアマネージャーだったりとかっていうのは、それぞれやり方が全然違うこともあります。
なので、会議とか全然まとまらなかったりもするんですよ(笑)
そうなんですね!色の違いが出ているんですね!
佐渡:もう、あっちとこっちで全然違うこと話したりするんですけど、でもそれが逆にケア21のいいところかなと思っています(笑)
たしかに、現場の方にインタビューしていると、本当に皆さん様々な色があって、いい意味でバラバラですね(笑)個性が認められている感じがします。
佐渡:そこに関しては、会長であったりとか、社長とかの想いがあるかなと思います。
これだけ大きい会社ですと、基本は規律というか、「こういうやり方でこういう形でこういう手法でやってください」これはきっちりしてこの方向性で必ずやってくださいっていうのはあると思うんです。
僕の話で申し訳ないすけど、自分の前職は大体そうだったんです。
でもここは自由で(笑)
それはとても感じます(笑)
佐渡:もちろんいい意味だけじゃなくて、悪いときもあると思うんですよ。でも企業理念のような大きな方向性はしっかりある上で、自由があるっていうのは、改めてすごいなと思いますね。
インタビュー日:2024年2月
インタビュー先:株式会社ケア21
大阪市北区堂島2-2-2 近鉄堂島ビル10F
インタビュワー:NOWIST株式会社 押味 隆宏