今回は大阪府大阪市都島区で、認知症対応型デイサービスを展開している、たのしい家都島(株式会社ケア21)で管理職をされている京野さん、福田さんにインタビューさせて頂きました。
施設の雰囲気やスタッフの方々の特徴を教えて頂きました。
一度離れ離れになったメンバーが再度集まった施設
いま一緒に働いているスタッフの方はどんな雰囲気の方が多いんでしょうか?
京野さん(以下敬称略):デイだけで言うと、よく笑う人かも(笑)
福田さんを筆頭に、すごく喋りかけてくださるんですよ。朝一番のコミュニケーションとかいつも空気を和らげてくれるっていうところもあるんですけど、何かおしゃべりな人が多いですね。
そうなんですね(笑)
京野:それは悪い意味ではなくて、たぶん、今のみんなの空気感が一緒なのかもしれないですね。なので「声掛けしなきゃー」ではなく、自然と会話が発生している感じです。
あとは何も言わなくても、自然と仕事がわかれてるんですよ。
それってどういうことですか??
京野:「私これやるから」って声を出さないんですけど、「よし、じゃあ仕事開始!」って言ったら、みんなバラバラに動くんです。1人として同じ仕事をしてる人がいなくて、阿吽の呼吸で仕事してます。
そうなんですか!でもまだ開設してからあまり時間が経ってないと思いますが…。
京野:はい、実は5年ほど小規模多機能をやっていたんですが、4,5ヶ月ほど前に1回閉鎖してるんです。
理由としては売り上げを上げられなかった、利用者さんを取れなかったっていうところで、厳しい話ではあるんですが・・・。1回閉めさせていただいて、改めてこうやってサービス形態を換えてスタートしています。
それで、新しい施設形態にするにあたって、認知症に携わるデイサービスに研修に行ってくれっていうことで4ヶ月間私達バラバラになってたんです。
そうだったんですね。
京野:はい、なので、今のスタッフは約4ヶ月間程はバラバラだったんですが、その前は5年ほど一緒に働いていたんです。
それもあって、阿吽の呼吸なんですね。
京野:はい、そうなんです。離れた時には戻って来る保証はなかったんですが、全員戻ってきましたね。
新しいスタッフは私たちにとって新しい刺激なんです
ここまで出来上がったチームですと、新しい方がいざ入るとなった時に「自分だけついていけない」とか、「雰囲気に馴染めない」といったこともあるかなと感じたんですが、そこはどうでしょうか?
京野:私も決まったところに飛び込むのめちゃめちゃ怖い方なので、すごく入る怖さがわかります。でも多分そこに関しては、今のスタッフって受け入れられるんじゃないかな、受け止めきれるんじゃないかなって思ってます。
ここから離れて研修に行くときも、新しい世界にパンッて飛び込んで、できてるところに入っていく立場だったので、その怖さがわかってると思います。
だからこそ、今のメンバーならみんなで支え合えるんじゃないかなって私は思ってるんです。
自分自身が体験したことがあるからこそ、理解して受け止められるってことなんですね。
福田さん(以下敬称略):あと、確かに出来上がっているところに入り込むのってすごく不安で、入っていく人の方が合わせないかんって感じあると思うんですよ。
でも、捉え方変えると、すでに出来上がってるのは今まで携わってきた人達が色々とトライして出来上がっているわけじゃないすか。
そこに良いものが出来上がってるとすれば、新しく入った人はそれに乗っかったらいいだけやから、そこは逆にとらえてもらっていいかなと思います。
たしかに、すでに良いものがあってラッキーっていう考え方もありますね。
福田:はい、それが一つメリットもあるのと、あとはこうありたいなっていうところで、その新しい人が入ってくるっていうのは一つの刺激であったり、新しい考え方の注入とかっていうところがあると思うんですよね。
そういうところで新しい人が今まで思いも及ばなかったようなことを発言してアイディアをくれたり、そういうのを発言しやすいコミュニティであったりとか、それを導入にしようっていう環境で、ありたいと思ってるし、そういう部分はきっとあると信じてます(笑)
過去にそういった怖さを感じてきたからこそフォローできる京野さんと、常に成長していくと思っているからこそ「刺激」と捉える福田さんと、両方の視点がいらっしゃるのは心強いですね。
福田:そうですね、「成長していく」というのは、絶対それはもうずっと持っとかなあかんと思います。
真面目な話、企業理念にもある、常にかんがえ・・・あれ、なんやったっけ?(笑)
京野:「常に考え、変わり続ける」ですね(笑)
福田:あ、そやそや(笑)
組織の雰囲気とか文化って、出来上がったのでそこで終了ではなくて、またさらにいいところを目指して、っていうのをねやっていかなダメなんです。
新しい人が入ってきたら、新しい意見とかも取り入れて、もっとみんなで良くしてくっていうのはみんな持ってると思います。
京野:そうですね、ここで完成じゃないですからね。
会社の理念は本当に大切にしています
福田さんから見て職場の特徴はどんな感じですか?
福田:ここの施設の職員の特徴的なところでいうと、デイサービスは年齢層若いんですけどグループホームは年齢層高いんですよ。70代のスタッフが複数名いる感じで、幅は広いんです。
やっぱり介護の仕事なんで体力的な面で言うと、やっぱり年齢の高い方たちはしんどいとこも正直あると思うから、もちろんみんな頑張ってくれてますけど、そういうところでは若い職員が助けてくれる部分が大いにあると思うんです。逆に言えば、その若い職員が例えば人と関われるのが苦手やとか、利用者さんとお話する時の話題の部分でちょっと乏しいとか、そういう時に経験のある方たちが助けてくれるとかあるんです。
そういったところで幅広い年齢層の職員がいるっていうところで、助け合えるようなそういう環境もあるかなっていう風に感じてます。
ちなみに企業理念は先ほども話があがりましたが、これは全体に浸透している感じはありますか?
福田:そうですね、役職者はよく目にしますが、面接する時とかに「会社の理念はこうですよ、あなたはこの理念を聞いて賛同できますか?」っていうところを確認するんです。
賛同してもらえなればちょっと一緒に同じ方向に進みづらいですし、お互いにとってツラいことになってしまうので。
ですので、会社も理念はものすごく大事にしていますし、僕も大事にしています。
本日はステキなお話お聞かせ頂きありがとうございました。色んなお話の中で何度も「企業理念」にまつわる話が出てきて、とてもそこを大切にされているんだなと感じました。
本当にありがとうございました!
インタビュー概要
インタビュー日:2024年2月
インタビュー先:たのしい家都島(グループホーム/デイサービス)
大阪府大阪市都島区御幸町1丁目6−5
インタビュワー:NOWIST株式会社 押味 隆宏