現場からの1,000万プレイヤーを出したいという、前代未聞のチャレンジをされているスターケアさんにインタビューさせて頂きました。
前回はチャレンジを実現させるための、人事システムについて主にお伺いしましたが、今回は求める人物像についてお伺いしています。
とにかくチャレンジしたい人、独立したい人も大歓迎です!
非常に魅力あふれる給与体系でしたが、施設としてどんな人に来てもらいたい、もしくはこういう方は合わないかもというイメージはありますか?
髙橋:たぶんうちに来てくれる方って、やっぱ賃金の魅力っていうのが第一で来て頂いていると思うんですが、それには当然ですが売上が必要です。
ですので、いわゆる「バリバリ介護の人」の場合は「売り上げよりもケアの精神」で、なんと言いますか人情だけで動いてしまうので、そこはやはり少しでも持っていてもらいたい部分です。
もちろん「ケアの精神」を否定しているわけではありません、ただ売上への意識といった経営的な考え方を少しでも持っている方が本当に理想ですね!
それですと、例えば経営をしたいという人や、独立をしたいという人はどうですか?
髙橋:全然もう、ありがたいです!逆に言うともう僕はもう次々に任せたいっていうのがあるんで、大歓迎です。
僕の目標としてはやっぱり事業展開をしていきたいので、どんどん所長、副所長を育てていきたいんです。
基本的には権限を渡してメンバーが「自分で考えて」、そしてそれをサポートするっていうのが大前提にあります。
もちろん「赤字は避けてねっていうのはありますけど」、考えながら営業したりとか、考えながら動いてもらえれば、どこかで結果はついてくるおのずとついてくるので、そういうチャレンジをしたい、という人はもう大歓迎ですね!
どんどん意見を言ってもらえることを大切に
前職も含めてですが、マネジメントをするにあたって大切にしていることはありますか?
髙橋:そうですね、前職の時は特にトライアンドエラー精神っていうのはよく言ってました。「とにかく失敗していい」と。仮にそれでそこの事業所との繋がりがなくなっても、他にも事業者はあるし、あなた自身の経験の方が大事だと言ってましたね。
あとは、大体3ヶ月1回くらいに1on1の面談をやってたんですが、そこで困ってることとか、ヒアリングしてました。割と、僕よりみんな年上だったのもあって、ズバズバ言ってくるんですよ(笑)
「もうちょっと給料欲しい」とかいろいろ言われるんですけど、その方が会社の運営自体うまくいくのかなと思っています。
(言いたいことを)言えないで、急に「すいませんちょっと話が(退職したいです)」って言われることはすごく減ります。
何かあったときも「あのこういう理由で、ちょっと休職したい」というような形で相談があって、そういう場合、退職じゃなくて結構休職になりやすいんですよ。
なので、やっぱり(意見を言ってもらえる)コミュニケーションは大切かなと思います。
ということは実際、離職率も低かったんでしょうか?
髙橋:ほぼなかったですね。僕がいる中だと、3名ぐらいしか辞めてないと思います。(※注:スタッフの方は40名程度)
1人が怪我で、もう1人は引っ越しで通勤が1時間以上掛かるようになってしまって、顔が疲れすぎていたので、こちらから「さすがにちょっと無理だと思うよ」と話して辞めてもらったという感じでした。最後の1人は「思ってたのと違う」と辞められました。
一気に拡大するためにも想いの共有は欠かせない
ここまで給与の仕組みやマネジメントについてお伺いしましたが、「施設数を拡大する」にあたって大切にしていることはありますか?
髙橋:そうですね、ここが手ぜまになったら、もちろん多店舗展開するじゃないですか。
前職とかは店舗展開する時には新規で集めてたんですけど、ここではそれを基本的になしにしようかなと思ってて、ここから1人絶対に連れてく形にしようと思っています。
その人を管理者として置いて、そして新しい事務所でまた人を育ててもらう。その副所長に置いた人が新しい店舗で所長になって、また育ててもらってっていう繋がっていけるようなシステムがいいのかなと思っています。
一番最初に一気に集めてしまうと、やっぱり思想がバラバラじゃないですか。企業理念も私自身のことも説明はしますが、そんなすぐに理解してもらうのは難しいですし、管理者にはその理解が出来ている人を置きたいなというのがあるので、そこは大切にしたいです。
拡大を目指そうとすると「まずは人員を」ってなりそうですが、「理念の浸透」の方を重視しているんですね。
髙橋:そうなんですよ。ちょっとそれで苦労したことが昔あって…。「ケアの精神」だけを重視しているスタッフの方って、やっぱり依頼が来ちゃうと、どうにかしなきゃってなっちゃうんですよ。その時は「夫婦でちょっと両足動かなくなっちゃって、どうしても来てください」って言われたんですが、こちらが人数足りないとかでどうしても、無理なときは無理じゃないですか。
でも「かわいそうだから」って言って、僕もあのこれ事後で聞いたんですけど、受けられないからって言って、その人仕事終わった後に行ってたんですよ、その利用者さんのところに。
えっ、そうなんですか?!業務時間外はちょっと…。
髙橋:そうなんです、もちろん何かあったら会社の責任問題になりますし、何か起こったわけではないですが、社内で後で大問題になったんです。
ご利用者様からは「本当にありがとう」と言われることはあっても、文句は絶対言われないんですけど、やっぱそういうことが起こってしまうこともありますし、お金に魅力を感じて集まった人って、逆にそういう人が足を引っ張ってるように見えてしまうんですよ。
なるほど、そうなんですね。。。
髙橋:ちなみに、僕の中では本当は「ケアの精神」だけを重視も全然いいんですよ(笑)いろんな人がいて、多種多様な考え方で、それはステキじゃないですか。
ただ、この会社では、介護職の社会的地位を上げていきたいという想いがあって、そのためにはしっかり給与を上げていきたいと思っているので、そのために必要な売り上げについてみんなが大切に考えてくくれば、みんなでハッピーになれると思っています。
ですので、やっぱり「ケアの精神」だけを持った人が来てしまうと、1人は売り上げが大切、でも1人は「ケアの精神」が大切で単価なんて関係ないってなってしまうとやっぱりバラバラになってしまうんですよね。
特に立ち上げということもあって、チームが崩壊しないように、よりチームの一体感が大切なんですかね?
髙橋:そうですね、バラバラになってしまうと本当に大変なので…。「ケアの精神」は間違いなく大切なんですが、「それだけでは困る」という感じですね。
他業種からのチャレンジも多く、明るい雰囲気になっています
独特な給与体系ですが、人間関係や職場の雰囲気はどんな感じでしょうか?
髙橋:そうですね、まず僕以外が全部他業種からの採用なんですよ。前職がライブ配信の会社にいた人や、病院とかにおいてあるアクアリウムの営業だったりとバラバラ業種出身です。
ですので、介護介護した雰囲気ではなくて、非常に明るいですね!
そうなんですね!ちなみに無資格の方や、未経験の方も大丈夫ですか?
髙橋:はい、大丈夫です!今でも僕以外はもう、ほぼほぼやったことない人間なので、もちろん当たり前の、オムツ交換だったりとかもやっぱ手間取るところがあるので、そこれはレクチャーしますし、一番最初はみんな介護技術はないので、もうそこは安心して来てもらっても大丈夫ですね。
あとは、普通の訪問介護って、大体1回2回で同行終わっちゃうんですよ。そこでOJTやって終わりってなることも多いんですが、今うちでは、基本的に僕は現場に行かないようにしてるんですよ。
そしておけば、誰かが休んだら僕が代わりにも行けますし、必要があればいつでもレクチャーもできます。同行も、僕が何回、何十回でもついていくこともできるので、そこら辺は安心して飛び込んでもらいたいです!
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「介護士の社会的地位を上げるために力を注ぎたい」スタートケア@東京都杉並区
インタビュー概要
インタビュー日:2024年3月
インタビュー先:スタートケア高井戸(訪問介護)
東京都杉並区高井戸西1‐27‐21月村ビル 103
インタビュワー:NOWIST株式会社 押味 隆宏