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「介護士の社会的地位を上げるために力を注ぎたい」スタートケア@東京都杉並区

目次

  1. スタートケアの企業理念と特徴
  2. 現場にスピード感を持たせたい
  3. 介護自体の見え方を変えて、介護職の地位を上げたい
  4. 1,000万プレイヤーを実現するための人事制度
  5. 疑っているかも知れないですが、まずは面接に来てほしい(笑)
  6. 訪問介護の厳しさを知っているからこそ件数は抑える

今回は東京都杉並区で、2024年2月に訪問介護施設を立ち上げたスタートケアの代表取締役 髙橋さんにインタビューさせて頂きました。

介護施設としては非常に珍しい風土とチャレンジをしているスタートケア。「現場から1,000万プレイヤーを出したい」その思いと実現への戦略を紐解きます。

スタートケアの企業理念と特徴

本日はどうぞ宜しくお願いします。早速ですが、スタートケアさんの企業理念を改めて教えて頂けますか?

髙橋さん(以下敬称略):はい、こちらこそ宜しくお願いします。ではまず、こちらを御覧ください。

企業理念として5つ挙げています。1つ目、2つ目、4つ目は特に介護の業界では一般的にもよく見られるものですので、イメージしやすいかと思います。

3つ目は、介護保険の毎年のように報酬単価等も変化しますので、そこに合わせて柔軟な経営方針を取れればなと考えています。

5番目が割と珍しいのかなと思いますが、「権限」を設定しています。私自身もまだ30代で、あまりガチガチに縛られたところではやりたくないというのがありまして(笑)

基本的には権限を持たせて、(スタッフが)自分で考えてどんどん成長していって頂けたらなという想いで企業理念にしています。

権限はたしかに独特ですよね。これは、元々のご経験からくるものなんでしょうか?

髙橋:そうですね、前職も介護施設で、全権限を持っているのが僕だったんですよ。なので(スタッフに)責任あるところの権限をどんどん渡していって、最終確認だけは僕がするっていう形にしてたので、基本的には今と同じですね。

あと、うちは親が外資系大手IT企業に勤めていたので、その環境で育ったっていうのもあると思いますね。。日本企業って結構ガチガチに固めがちじゃないですか。一方で外資系とかって結構緩いというか、実力主義なので、プロセスの重要さよりも結果さえ出せばっていう形ですよね。なので、その形で進めるには、「まず権限を与えないと」っていう思いなんですよ。

現場にスピード感を持たせたい

現場に権限を与えたことで、実際にどんな変化が起こったんでしょうか?

髙橋:そうですね、今まではなんでも大体1回持ち帰ってたんですよ。僕が入ったときとかもそうなんですけど、その現場に決定権がない人材が行ってしまうので、一旦持ち帰って、また会社で精査して出すっていう流れだったんです。

ですけど、1つタイミングが遅くなっちゃうと、例えば重度の方とかだと翌日亡くなってしまうとかもあるじゃないですか。そうなると「やっぱり最後、(利用者さんの)体をキレイにしたかったな」とか後悔も出てきてしまうんです。

なので、よくメンバーには、「自分で考えて、thinkっていうのを大事にして」と言っていました。「皆んなの自己判断で大丈夫。事後報告でもし問題があったら僕たちが必ずサポートをするから」っていうので他の事業所よりもやっぱりワンタイミング、ツータイミングか早く動けますね。

ちなみに「やってしまった!」というような失敗もありましたか?

髙橋:失敗ももちろんありましたよ!まだ、提供できないサービスを受けてしまったりとか(笑)

とりあえずで動いてしまっていたんですか?(笑)

髙橋:そうです(笑)依頼が来たら、まず受けてしまうという手前、(まだ提供できない)サービスをまた新規申請したりとか、役所の方に「実は(依頼を)受けてしまったんだけど、ちょっと認定を持ってなくて、遡及してできるのか?」って問い合わせたりとか…。

でも、尻拭いは全部こっちでやるので、もう経験と割り切ってやらせるっていうことがやっぱり一番大事だったかなと今でも思いますね。

介護自体の見え方を変えて、介護職の地位を上げたい

今、施設を立ち上げて1ヶ月ほどですが、「今後こんな施設にしていきたい」というのはございますか?

髙橋:僕自身は杉並区居住している人間でもなく、ここに貢献してる人間でもないのですが、ただ杉並区高井戸で始めたからには、この高井戸エリアの高齢の方たちには貢献していきたいなっていうのが前提というか、表向きはあります。

ただ、本音で言うと、訪問介護とか介護自体の見え方を変えたいっていうのが正直なところです。

そして、(見え方を考えた時に)一番目に見えるものはやっぱ賃金なんです。この業界だと500万、600万でも高いって言われてますが、僕はもっといけるだろうって思ってるんですよ。

役員とか管理者とかエリアマネージャーとかでは、一応1000万円の求人は出てるんですけど、やっぱ聞いたことはないし、お会いしたこともないんですよ。

ただ、僕自身もらってましたし、いけると思っています。

髙橋さんとしては、そこが一番の想いなんですね。

髙橋:はい、社会的地位を上げたいっていうのがメインというか、裏ビジョンというか、本音のところですね。ただ、税金が高くてね、もう大変なんですけど(笑)

1,000万プレイヤーを実現するための人事制度

ちなみにシミュレーション上は現実味はあるのでしょうか?

髙橋:はい、もちろんです!基本的には施設ごとの売上の伸びに連動して、上がる形になっています。

弊社では、毎月のインセンティブと期末賞与を設定しています。

毎月のインセンティブでは、売上から経費を引いた純利益の40%を原資とし、役職ごとに振り分けています。

期末賞与では、売上から経費を引いた純利益の70%を原資として、役職ごとに振り分けています。

すごい原資への当て方ですね!

髙橋:はい(笑)

これであれば、売上****万円(編集で伏せています)が分岐になる見込みです。この売上規模は前の施設の70%程度ですし、十分に可能な数字です。

参考までに、前の施設のピークの売上はどのくらいの期間で到達したのでしょうか?

髙橋:だいたい6年くらいですね。

すごいですね。なぜスタートケアさんでは可能で、他ではなかなか難しいのでしょうか?

髙橋:まず、展開するエリアは基本的に東京に絞っています。やはり他のエリアとは単価が違うというのと、主要都市であったとしても、車を用意したりとどうしてもランニングコスト(継続的にかかる維持費)が掛かってしまうのは大きいです。東京以外ですと僕らも毎回行けるわけではないので、管理職がかなりの数必要になってしまうので、そこはできるだけ減らすためにも東京でと思っています。

あとは、私自身の給与も1店舗あたりの管理者の給与を上回らないように設定しています。

そこにも上限をつけているんですね!

髙橋:そうですね、その目先のお金っていうよりも、やりたいことは、みんなで平等に取れる仕組みで、なおかつちゃんと支払いができることなんですよ。

ただ今はまだ結果がないので、そこの下地を作っていくっていう段階ですが。

疑っているかも知れないですが、まずは面接に来てほしい(笑)

まだ1ヶ月ちょっとですが、現在見えている課題はどんなところでしょうか?

髙橋:やっぱり人材不足ですね。実はもう、結構(利用者さんからの依頼を)お断りしちゃってるんですよ。依頼は来ているんですが、人員が足りない状況でして…。5月、6月くらいにはもう黒字になりそうなんですが…。

黒字ということは、もうインセンティブを渡せる状況になるんですか?

髙橋:そうなんですよ。ただこれ以上売上規模がもう増やせない状態になっちゃったんですよ。なので、ケアノワさんには本当に期待しています!

そうですよね、もちろん頑張ります(笑)

髙橋:よろしくお願いします(笑)

でも、先ほど説明頂いた内容ですと非常に魅力的な給与設計になっているので、応募はありそうですが…。

髙橋:それがなかなか、ご応募がないんです。もしかすると、条件が良い分だけちょっと怪しく見えてしまっているのかなとも思っています。

たしかに、それはありそうですね(笑) 良すぎるとなんか騙されるんじゃないかとか、詐欺じゃないかと思いますもんね。

髙橋:面接にさえ来て頂ければ、「どういう給与の仕組になっているのか」、「なぜそれが実現できるのかを」、先程のようにお話できるので、ぜひ話を聞くだけでも良いので応募して頂きたいです!

訪問介護の厳しさを知っているからこそ件数は抑える

給与面の魅力は非常に大きいと思うんですが、それに伴って業務自体がとんでもなくハードということはないんでしょうか?

髙橋:そうですね、それはないですね。私も前職から経験していますが、訪問介護は大変な部分もやっぱりあるんです。施設と違ってなかなかチームを感じづらいですし、1人の責任になってしまいやすい。あとは移動があるので、雨風台風でも関係なく行かなきゃいけないし、雪の日も自転車で行かなきゃいけない。もうここは、なんかあんまり言いたくないですけど、根性になっちゃうんですよ。

そんな中でも、他の会社だと1日10件入れられることもあるみたいですが、うちはそんなことはないです。

うちはマックスでも1人あたりの担当は30を超えないようにします。前の事務所が25くらいだったので、理想はそのくらいにしたいと思っています。

なかなか訪問介護を担当したことがある人じゃないと、イメージしづらい部分はあるかもしれないですね…。

髙橋:それは、そうですね。ですので、ぜひ話を一度聞きにきてもらいたいです!


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インタビュー概要

インタビュー日:2024年3月

インタビュー先:スタートケア高井戸(訪問介護)

東京都杉並区高井戸西1‐27‐21月村ビル 103

インタビュワー:NOWIST株式会社 押味 隆宏